ある日曜日。
思い立って、駒込にある東洋学の専門図書館「東洋文庫」に行きました。
思い立って、駒込にある東洋学の専門図書館「東洋文庫」に行きました。
総蔵書数95万点。そのうち5件が国宝。
この蔵書のベースをつくったのが、「タイムズ」特派員の後に中国の政治顧問を務めた
オーストラリア人のジョージ・アネスト・モリソン。
彼が中国滞在中に収集した中国についての文献のコレクションを
三菱財閥の岩崎久弥が買い取ったのが、
東洋文庫の始まりだそうです。
『美女と野獣』に出てくる図書室の様な空間。床から天井まで本がびっしり。
図書室内に置かれたソファに座って本たちを眺めれば、心が落ち着くこと間違いなし。
「価値あるものを収集して保管することは、現代に生きる私たちの義務だ」
博物館学を勉強しているときに聞いたこの言葉を、
整然と棚に収まっている本たちを見ながら思い出しました。
美術作品もそうだけれども、
特に本って出版された時代の文化や思想がぎゅっと詰まっている 大切な大切な情報源。
本を守ることは、歴史を守ることでもある。
書架を前にこの蔵書を守ってきた方々に敬意の念を抱きました...
古いものを守る仕事って素敵。
図書館併設のミュージアムでは、東洋学に関する展示を楽しむことができます。
私が行った時に開催されていたのは、イスラム展。
イスラム教の誕生や信仰のあり方などを貴重な史料を通して学ぶことができました。
コンパクトなのに中身が濃く、しかもわかりやすい展示内容だったのでおすすめ。
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